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発達障がい

発達障がいとは

発達障がい

発達障がいは、生まれて育つ中で明らかになってくる特性であり個性です。どこから病気であると線引きはできません。あくまで自分が困る、周囲が困るなどの程度で取りあえず、発達障がいと線引きしております。精神医学では、脳機能が発達していく過程においてアンバランスさが生じることで起きると考えて、調整のための薬物や適応的でない行動の変容を促すために心理教育プログラムを行っております。しかし、原因が特定されたわけではありません。診断上は、行動上の困難の確認だけでなく、心理検査を組み合わせて脳の認知機能の偏りの確認をして、適切な支援を組み立てております。
アンバランスさとは、ある特定の分野においては非常に優れた能力を発揮する一方で、別の分野については極端に不得手という凸凹などです。誰でも得意不得意がありますが、輝くところもあるのに、学業や家庭生活など日常生活に支障をきたすほど得意不得意の影響が大きいとき、とりあえず、発達障がいとみなして、生きやすさをさぐります。

また発達障がいが起きる原因については、遺伝的要因の関係が指摘されておりますが、特定の遺伝子が特定の発達障がいを生みだすのではありません。遺伝子環境相関性と言いますが、人間関係のストレス、学校・地域など集団生活での社会との関係でのストレス、いじめや虐待などの育ちに影響を及ぼすトラウマティックストレス、など多様な環境要因によって、脳の発達が影響を受けてくる形が似てくる遺伝です。親の時代と子ども時代では社会の環境が違います。30年前の「少し変わった子」は今時の「発達障がい」になるということでもあります。

なお医学上は、発達障害は行動や認知の特徴(特性)によって、自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)の3つに大きく分類されます。実際にはASDの6割はADHDを併発するように、特性は被ることが多く、そこを見極めてその子の特性に合う治療を提供することが大切です。自閉症スペクトラム症(ASD)とは、従来からある「広汎性発達障害」や「アスペルガー症候群」などをひとまとめにしてASDに一本化しています。

主な発達障害について

発達障がいは、いずれのタイプにしても見た目ではわかりにくいです。小さいうちは睡眠・哺乳・排泄などが落ち着かず、手が掛かる子も多いですが、全く落ち着いている子もいます。学校に通うようになると、気をつければ、一時的には出来ることも多いため周囲はつい「本人の努力が足りない」と思いがちです。しかし、誰にとってもそうですが、常に努力するのは大変なことです。気真面目な子はうつになり易いです。また、努力をしてもなかなか改善が難しいため、自分は何も出来ないと投げやりになってしまうことも多いです。ですからこそ、周囲が見えない大変さを理解し、努力を励まし、本人の達成感をあげ、自尊感情や自己効力感をあげることが大切です。彼らが必要としているのは挫けそうとき見守ってくれ、温かい声かけをしてくれるコーチです。

自閉症スペクトラム症(ASD)

コミュニケーションおよび相互関係の障害

興味のあることを一方的に話し続けてしまうなど、自分中心の考え方が強いことがあります。自分の感情や人の気持ちを理解するのが苦手なことがあります。冗談や比喩が理解できず、想像力が貧困なことがあります。非言語的なサイン(表情・目配せなど)を読み取るのが困難な人がいます。嫌なことでも取り組むなど葛藤することが苦手な点が本質にあります。

同一性へのこだわりや興味・関心の狭さ

日課・習慣の変化や予定の変更に弱く変更出来ないこと。決まったやり方や特定の物事に強いこだわりがあり、周囲が迷惑するなど。これらが受診の契機になること多いです。

その他の特性

聴覚・視覚・触覚・味覚・嗅覚など感覚の過敏性や鈍感さがあります。慣れが出ないため、苦手な場面や場所が多く、園や学校など社会生活の困難の原因になることがあります。感情制御が悪く癇癪になることがあります。

≫ 自閉スペクトラム症(ASD)についてさらに詳しく

注意欠如・多動症(ADHD)

ADHDでよくみられる3つの特徴

不注意(見えにくいが本質的症状です。聴覚性と視覚性と2つタイプがあります)

物をなくすことや忘れ物が多い、人の話を一定時間集中して聞けない。出来事を思い出せず原因と結果が説明出来ない。時間感覚がない(時間障害)

衝動性

予測や考えなしに行動してしまう、相手の話を待てないことがあります。最後までやり遂げられないという形もあります(実行機能障害)。待つことや欲しいものを我慢できない(遅延報酬障害)という形もあります。感情制御が悪く癇癪になることがあります。

多動(どちらかというと上の2つが原因で生じます)

じっとしていられない、動き回る、しゃべりすぎる など衝動制御の障害

≫ 注意欠如・多動症(ADHD)についてさらに詳しく

限局性学習症(LD:学習障害)

会話は問題ないのに板書や読み書きが苦手です。典型は小1で音読が上手にならない、学年が上がっても拾い読みが続く、カタカナがおぼつかない、文章題になると解けない、中1で単語が覚えられない英語嫌い、などです。IQなど全般的な知的発達には問題が無いのに、読む・書く・計算するなど、特定の事柄のみが難しい状態を指します。連絡帳がかけない、学業成績不振、大人だと事務などの困難が生じます。こうした能力を要求される小学校2~4年生頃から成績不振などがみられ、学習障害が明らかになります。その結果として、学業に意欲を失い、自信をなくしてしまうケースもあります。
親や教員に反発して大人との関係が悪くなる子どもも居ます。学校で合理的配慮と呼ばれる支援を受けることが、自信喪失予防にとって大切です。

≫ 限局性学習症(LD:学習障害)についてさらに詳しく

院長
小川 恵(おがわ さとし)
診療科目
児童精神科、精神科、心療内科
電話
03-3662-4970
住所
〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町1-6-1
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